警察官にならない方がいい人の特徴7つ【元警察官が解説】
警察官になりたいけど大変そう。
自分が警察官に向いているのか知りたい。
警察官になるコツってあるのかな?
このような疑問にお答えしていきます。
はじめまして、ゆうやです。
僕は北海道で2年間警察官をしていましたが、適応障害になり退職しています。
今回はこのような経歴の僕が、警察官にならない方がいい人・なったほうがいい人の特徴をまとめました。
本記事を読めば、警察官にならない方がいい人の特徴がわかりますよ。
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では前置きはここまでにして本題に入ります。
警察官にならない方がいい人の特徴7つ【元警察官が解説】
それではさっそく、警察官にならない方がいい人を解説していきます。
警察官にならない方がいい人は以下のとおりです。
警察官にならない方がいい人
1つずつ解説していきますね。
①警察はラクな仕事だと思っている。
警察の仕事はキツイです。
警察学校(大卒6ヶ月、高卒10ヶ月)のうちはまだマシですが、学校を卒業したあとの実務がキツイです。
個人的に一番きつかったのは眠れないこと。
学校を卒業したあとは交番勤務をすることになるのですが、交番の警察官は当直勤務という、24時間勤務をします。
しかし事件・事故が発生したら眠る時間などありません。
僕の場合は繁華街の交番に勤務していたこともあり、眠れない日が続きました。
そして睡眠不足とストレスによりめまい・吐き気・不眠症を発症。
心療内科で適応障害と診断を受け、約半年の休職期間のあとに自主退職しました。
田舎などの事件や事故が少ない地域の警察官ならしっかり寝れますが、忙しいエリアに配属されたら寝る暇がないほど忙しいです。
警察官の大変なことはこちらにまとめています。
②人と関わるのが好きではない人
警察官は人と関わるのが好きでないと続かないです。
交番勤務では市民と会話する機会が多く、1人で完結する仕事は少ないです。
たとえば交番勤務の警察官には、次のような仕事があります。
- 自転車の防犯登録
- 迷子の捜索
- 男女のもめごと
- 落とし物の処理
- 交通整理
- 違反者の取締
- 巡回連絡
このように警察の仕事は1人で完結しないものばかり。
また交番という密室で上司と24時間過ごすので、コミュニケーションスキルが求められます。
もし、あなたと上司の相性が最悪だとしたら、24時間ニガテな人と密室で過ごすことになるので、生き地獄です。
なので人と関わるのが好きではない人は警察官にならない方がいいです。
警察の人間関係はこちらからチェック
警察に憧れを持ちすぎている人
警察組織の人間関係はわりとブラックです。
出世するために他人の揚げ足を取る人や、パワハラ上司もたくさんいます。
警察組織では仕事を頑張っても周りに嫌われていたら出世できません。
市民のために犯罪や違反を捕まえるというより、上司の顔色を伺うことが大切です。
なので警察に憧れを持ちすぎていると、実際に入職した時のギャップが大きすぎて辞めたくなります。
警察官の離職率は国内平均を大きく上回っています。
③飲み会が嫌いな人
警察組織には飲み会が好きな人が多いです。
そのため定期的に飲み会が開催されており、新人・若手は絶対参加です。
しかも警察組織の飲み会はクソつまらないです。上司に酒を注ぎながら、説教を受けることになるからです。
だから飲み会が嫌いな人は、警察官にならない方がいいです。
④体調を崩しやすい人
体調を崩しやすい人は警察官にならない方がいいです。
なぜなら小中高で皆勤賞だった僕ですら、警察官になって体調を崩したからです。
警察官は24時間勤務なので、市民から通報があればいつでも駆けつける必要があります。
このときは寒さで意識がもうろうとして、死ぬかと思いましたね。
なので体調を崩しやすい人は、警察官にならない方がいいです。
警察官は楽そうと思っている人向けの記事
⑤体育会系のノリが苦手な人
警察官にならない方がいい人の特徴4つ目は「体育会系のノリが苦手な人」です。
警察官はTHE体育会系の組織です。警察学校では入校式(いわゆる入学式)を行うのですが、この練習がゴリゴリの体育会系です。
どんな練習をするのかというと、ひたすら起立と着席をくり返すということを9時〜17時30分までやります。
そしてこの練習では、当たり前のように「バカ、アホ」などの罵声が飛び交います。
入校式の練習で警察官を辞める人も多いです。なので体育会系のノリが苦手な人は、警察官にならない方がいいです。
メンタルや気の弱い人
メンタルや気の弱い人も、警察官にならない方がいいです。
なぜなら警察官はメンタルを追い込まれるような出来事にたくさん出くわすからです。
たとえば人の命が左右されるような場面も多いですし、勤務も不規則。上下関係も厳しくてパワハラ上司が多いです。
なのでメンタルや気の弱い人は、警察官にならない方がいいです。
【元警察官が語る】警察官になったほうがいい人
一方で、警察官になった方がいい人の特徴は以下のとおりです。
警察官になった方がいい人
1つずつ解説していきますね。
警察官になったらどの部署に入りたいか明確に答えられる人
警察官はさまざまな部門から成り立っており、大きく以下の部門から成り立っています。
- 地域課
- 交通課
- 刑事課(強行犯・盗犯・知能犯)
- 生活安全課
- 警備課
なぜなら警察になることではなく、なったあとの姿をイメージできているからです。
このような人は、多少の困難にも負けずに職務を全うできるでしょう。
どの部署に行きたいのか決まっていない人は、いったん立ち止まり、自分が警察官になって何を成し遂げたいのかをハッキリさせたほうが良いです。
ちなみにボクが警察官になった理由は次のとおりです。
- 「世間体がいいから」
- 「モテそうだから」
- 「給料が高いから」
こんな理由だったので、すぐに退職するハメになりました。笑
どの部署に行きたいのかイメージできない…
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家族や恋人など、自分以外に守りたいものがある人
繰り返しになりますが、警察官はキツい仕事です。
なので家族や恋人など、自分以外に守りたいものがある人は辞めずに続けることができるでしょう。
人は『自分ではない大切な誰かのために頑張るとき、大きなパワーを発揮する』と言われています。
一方で、頑張りすぎてうつ病になって退職した人もいました。
うつ病になるまで頑張る必要はありませんが、大切な人のためならキツイ仕事も頑張れるはず。
なので家族や恋人など、自分以外に守りたいものがある人は警察官になっても大丈夫だと思います。
睡眠時間が短くても平気な人
警察官の睡眠時間は短く、寝れても4時間ほどです。
睡眠時間が短くても平気な人は問題ありませんが、たくさん寝ないと調子の出ない人はならない方がいいです。
交番によっては一睡もできないこともあります。たとえば北海道の札幌にある「すすきの交番」の若手警察官は一睡もできません。
集団行動が得意・慣れている人
警察官は採用されてから、警察学校に入校し集団行動をします。
たとえば警察学校のモーニングルーティンはこんな感じです。
- 6時45分に点呼
- ランニング1キロ
- 学食で朝ごはん
- 1時限目の授業に向けて準備
警察学校では、授業開始の5分前に全員が着席していなければなりません。
1人でも遅れてしまうと、クラス全員に迷惑をかけてしまいます。
ペナルティーを受けると連帯責任でランニングをさせられたり、反省文を書かされることになります。
このように警察学校では集団行動が多いので、集団行動が得意な人・慣れている人は警察官に向いています。
『警察官にならない方がいい?』に関するよくある質問
ここでは警察官に関するよくある質問にお答えしていきます。
警察官になってよかった?
ここまで色々書きましたが、警察官になってよかったです。
理由は以下のとおりです。
- 24時間勤務の大変さがわかった
- 人間関係でのうまい立ち回りを覚えることができた、
- 健康のありがたさを再認識できた。
- 警察官に心から感謝することができるようになった。
- 新しい職場でも会話のネタに困らない。
以上のようにキツい経験をしたからこそ普通の生活ができる喜びがわかるようになりました。
警察官を辞めて良かった理由はこちらにまとめています
警察の仕事はやっぱりキツい?
キツいです。
ただ警察官の仕事を若いうちに経験すると、他の仕事をラクに感じます。
なので人生経験を積むなら、警察官の仕事はおすすめです。
警察官の大変さは別の記事にまとめているので参考になさってください。
警察官で1番ツラいことは?
眠れないことです。
睡眠不足になるとメンタルが弱くなり、些細なことで落ち込んだりイライラします。
また睡眠不足は肥満や高血圧、メンタル疾患の原因とも言われており、警察官の肥満率は高いというデータがあります。
僕も警察になってから10キロ太ったし、性格がキツくなったと言われていました。
最終的には適応障害というメンタル系の病気にもなったので、睡眠不足ってめちゃくちゃ恐ろしいな、、と感じましたね。
睡眠不足のデメリットはこちらからどうぞ
警察官から異業種に転職へのは厳しい?
20代〜30代前半なら簡単です。
僕は警察を辞めてから計4回転職していますし、知人も複数回の転職をしています。
30代前半までなら、何度でも転職できるので全然ビビる必要はないです。
警察官から転職を成功させる方法はこちら
20代後半から警察官になるのは厳しい?
いいえ。30歳で警察官になった人もいるので問題ありません。
それに現在、警察官は深刻な人手不足。
こうした背景から、令和4年の北海道警察合格者の体力試験を見ると、腕立て伏せが1回もできない人ですら合格しています。
なので警察官は周りが思っているより簡単になれます。
警察官になることを迷っているならやめとけ
理由を説明していきます。
警察官は早死にする(平均寿命は62歳)
日本警察官の平均寿命は62歳で、中国警察官の平均寿命は48歳です。
令和4年における日本人の平均寿命は男性81.47歳、女性:87.57歳なので、警察官の寿命は平均よりも短いことがわかります。
だから警察官になるか迷うくらいなら、ならない方が身のためです。
金があっても使う時間がない
警察官はそれなりに給料をもらえる職業ですが、使う時間がありません。
旅行をするにも申請が必要だし、急な呼び出しがあるため休日もスマホを手放せません。交際相手の身辺調査もされます。
こうした背景から、手軽にストレス解消ができる飲酒やギャンブルにハマってしまう警察官が多く、離職率も高いです。
ただでさえ離職率の高い職業なのに、なろうか迷っている人が長続きするとは思えません。
なので警察になろうか迷うくらいなら、ならない方がいいですよ。
ストレスで頭がおかしくなる
警察官はストレスの多い仕事です。
24時間勤務や犯罪者との戦い、市民からの罵声、厳しい上下関係、休日の急な呼び出しなど、ストレスを感じることが多いです。
こうした厳しい仕事をやり抜いて出世しても、ストレスとの戦いは終わりません。北海道警察では警察署の副所長が万引きをして逮捕されています。
副所長クラスは1,000万円近い年収があるはずなのに、万引きをするのはなぜなのでしょうか。
あくまで僕の予想ですが、ストレスが大きな要因だと思っています。
- ストレスが強すぎて正常な判断ができなくなった。
- ストレスから抜け出したくてわざと万引きした。
こうした理由から、高年収で世間体も良い仕事をしているのに、おかしな行動を取ってしまうのではないでしょうか。
なので警察官になるか迷うくらいの覚悟なら、ならない方がいいと思います。
嫌われることの多い職業
警察官は嫌われることの多い仕事です。
消防士や自衛隊のように訓練をするだけなく、取り締まりや指導をするからです。
市民から「税金泥棒」と言われて、ムッとした経験のある警察官も多いはず。
感謝されるだけでなく嫌われることも多い職業なので、なろうか迷うくらいなら、ならない方が身のためです。
仕事の悩みを相談できる相手が少ない
警察官はみだりに自分の身分を明かせません。
捜査情報を聞き出そうとしたり、ヤ○ザから命を狙われるのを防ぐためです。
このため仕事の悩みを相談できる相手が、一般的な仕事をしている人よりも少なく、ストレスを溜めやすいです。
なので警察になろうか迷うくらいなら、ならない方がいいと思います。
自分が「警察官にならない方がいい人」とわかったらすべきアクション
自分が『警察官にならない方がいい人』とわかっても落ち込む必要はありません。
選択肢が減ることで、自分の目指すべき道が明確になるからです。
大谷翔平選手が野球もサッカーもバスケもやっていたら、あそこまでのプレイヤーにはなれていなかったでしょう。
人生もこれと同じで、向いてない仕事に見切りをつけるなら早い方がいいです。
というわけで、ここからは警察官にならない方がいい人がすべきアクション3つを紹介します。
ステップ①警察官以外の仕事を目指す
自分が警察官にならない方がいいタイプとわかったら話はシンプル、別に向いてそうな仕事を探すだけです。
とはいえ向いてる仕事を見つけるのは簡単ではありません。僕なんて警察官を辞めてから計4回転職してますからね。
この経験からわかったのは、向いてる仕事を見つけるには第三者からアドバイスをもらうのが良いということ。
自分で向いてる仕事を探しても、自分の知っている職種・業界からしか仕事を探せないからです。
たとえば子供に好きな食べ物を聞くと、カレーやラーメン、寿司と答えるはずです。
このように答えるのは、子供は知ってる食べ物の種類が少ないからです。
これと同じで、知っている仕事が少ないと自分に向いてる仕事を見つけるのは難しくなります。
以上の理由から、向いてる仕事を見つけるには第三者のアドバイスを受けることをおすすめします。
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ステップ②転職エージェントのサポートを受ける
ステップ①で自分に向いてる仕事がわかったら、興味のある求人を探していくわけですが、日本には500万以上の会社があります。
この中からホワイト企業を見つけるのは、砂漠でダイヤモンドを見つけるのと同じくらい難しいです。
そこで役に立つのが転職エージェントです。エージェントは僕らの代わりに求人を探してくれて、選考対策のフォローもしてくれます。
非公開求人を保有していることも多く、ブラック企業を排除するための取り組みを行なっているため転職成功には欠かすことができません。
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相談だけの利用もOKなので、気軽に登録してみるといいですよ。
警察官にならない方がいい人の特徴7つ【まとめ】
これから警察官を目指す方へ
警察官は休みも不規則で、肉体的・精神的にシンドイ仕事です。
強い正義感を持っていれば乗り越えられるかもしれませんが、あまり無理はしないでくださいね。
少しでも辞めたいと思ったら、すぐに転職を検討してください。
うつ病の再発率は60%なので、一度でもうつ病になると、死ぬまで再発のリスクと戦わねばなりません。
なので、これから警察官を目指す人は、くれぐれも無理をしないでください。
いま警察官の人へ
この記事を読んでいる時点で、かなりメンタルがボロボロなはず。
すぐに転職とまではいかなくても、エージェントに登録して相談してみることをおすすめします。
エージェントに登録したからといって、転職を強制されるわけでもありません。
ジェイックや第二新卒エージェントneo、ウズキャリは、しつこい勧誘もなく評判もいいので気軽に相談してみてください。
僕もJAIC(ジェイック)や 第二新卒エージェントneoを使ったよ!
というわけで今回は以上です。
他にも警察官のキャリアに関する記事を書いているので、下記からご覧になってみてください。
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