【ステップ3】転職エージェントを味方につけて、転職を有利に進めるテクニック
- 転職エージェントが冷たい…。
- 3日以上経っても返信が来ない…。
- 求人が送られてくるだけで、何のサポートもない。
転職エージェントを使ったことのある人のなかには、こうした経験をしたことのある人もいるでしょう。
しかし転職エージェントの対応がイマイチな理由は、あなたのせいではありません。
転職エージェントの抱える求職者が多すぎるだけです。
大手の転職エージェントほど、1人が担当する求職者が多く、100名を超えるケースもあります。
なのでエージェントは求職者に優先順位をつけて対応しています。
転職エージェントはボランティアではなく、ビジネスとして活動しています。
転職意欲の低い人よりも、転職意欲の高い人を優先的にサポートするのは当然です。
「転職するか迷っている人も気軽に相談してください」と話すエージェントもいますが、登録するだけで理想の求人を紹介してくれて、面接サポートまでしてくれるエージェントはありません。
では、どうすれば転職エージェントが理想の求人を紹介してくれて、手厚いサポートをしてくれるのか?
結論:転職活動を本気で進める気持ちを伝えればOKです。
『この人になら求人を紹介しても問題なさそうだな』と思わせることが大切です。
転職エージェントを味方につければ、自分で求人を探さなくても最高の求人を運んでくれますし、応募書類の添削や修正、代筆をしてくれることもあります。
また面接では「このように回答するといいですよ」とあなただけの対策を練ってくれることもあります。
つまり転職エージェントを味方につければ、転職成功率を大きく高められます。
では、どうすれば転職エージェントを味方につけられるのか?
具体的に解説していきます。
訳あり転職を成功させる5ステップ
- 学歴やスキルのない人が転職を成功させるには?
- ブラック企業を見抜く方法
- 伸びている業界リスト
- 「成果」や「実績」より大切なのは「再現性」
- 大企業出身者に勝つ方法
- 転職エージェントが支援したくなる人の特徴
- 転職エージェントを味方につけるテクニック
- 転職市場で求められる人材になる実績の作り方
- 社内MVPよりも目指すべきもの
- ブサメンの僕が垢抜けた方法
「登録時の一言で」転職エージェントを本気にさせる
転職エージェントを本気にさせるには、登録するときの「自由記入欄」や「備考」といった項目に以下の一言を添えるだけでOKです。
転職する意思が固まったので登録しました。3ヶ月後には転職したいと考えています。
なぜ3ヶ月後なのかというと、転職活動にかかる一般的な期間が3.5ヶ月だからです。
「来月には転職したい」と伝えると、とりあえず入社できそうな会社を紹介される可能性があります。
一方で「1年後に転職したい」と伝えてしまうと、「気が変わりそうだな」と思われてしまいます。
1番よくないのは「情報収集のために登録しました」と伝えることです。
本心は別として、エージェントを本気にさせたいなら、転職意思が固まったことを伝えた方がいいです。
さらに最新の「履歴書」と「職務経歴書」を用意しておけばバッチリです。
もちろん履歴書と職務経歴書を用意できなくても大丈夫です。
ここで大切なのはエージェントに本気で転職したい意思を伝えることです。
エージェントは求職者に優先順位をつけている
転職エージェントも人間ですから、すべての求職者を平等に扱うことは不可能です。
おのずと、仕事がやりやすいと思う相手を優先してしまうものです。
逆に言えば、転職エージェントが優先してサポートしたくなる求職者になれば、手厚いサポートを受けられます。
では、どんな人がエージェントから優遇される人なのか?
以下に求職者のレベルをまとめたので、あなたはどのレベルかチェックしてみてください。
求職者のレベル | |
---|---|
レベル4 | 自分の意見を持ちつつもエージェントの意見に耳を傾ける人 |
レベル3 | 受けたい会社を絞り込みすぎている人 |
レベル2 | あからさまに求人紹介を目当てにしている人 |
レベル1 | エージェントのサービスの内容をあまり理解していない人 |
ほとんどの人がレベル1「エージェントのサービス内容を理解していない人」です。
レベル1のままエージェントに登録しても、初回の面談がサービス説明から始まってしまい、時間がもったいないです。
レベル1から脱却する方法は、エージェントのHPを読むことです。
どのエージェントも自社のサービスをわかりやすく説明しているので、初回面談までに目を通しておくようにしましょう。
最も嫌われるのは、レベル2「あからさまに求人紹介が目当ての人」です。
エージェントの仕組みを知っているからこそ、横柄な態度をとってしまい、エージェントに嫌われてしまいます。
「私は〇〇業界の求人を探しています。将来は〇〇のようなキャリアを歩みたいのですが、何かアイデアはありますか?」
と積極的な姿勢を見せると、エージェントは本気になってくれます。
レベル3が「受けたい会社を絞り込みすぎている人」です。
積極性はあるものの、エージェントの意見を聞き入れないので、徐々にサポートが手薄になってしまいます。
レベル3の積極性に、聞く力がプラスされたのがレベル4「自分の意見を持ちつつもエージェントの意見に耳を傾ける人」です。
レベル4になれば、エージェントが色々な求人を持ってきてくれて、面接前のアドバイスも受けられます。
具体的に何をすればいいのか以下で解説していきます。
エージェントとの初回面談までにやっておきたいこと
エージェントとの初回面談で行われるのは、エージェントの会社説明とサービス内容、あなたのこれまでのキャリア、現職の仕事内容のヒアリング、希望の仕事内容や業界についてです。
しかし、これらの内容を話すために、貴重な初回面談を使うのはもったいないです。
初回の面談で話すべきなのは、「希望の会社に内定をもらう方法」と「自分にはどんな会社が合うのか」の2点です。
そのためにすべきなのが、「面談前の議題共有」です。初回面談では「応募する企業の決定」と「応募書類へのアドバイス」をもらうようにしましょう。
そのためには以下の「議題共有メール」を初回面談の前に送るといいです。
〇〇様
お世話になっております。
〇月〇日〇時から面談をお願いしております〇〇です。
3日後の面談に向けて、議題を考えてまいりましたのでご確認いただけますでしょうか。
ー以下ー
○ゴール
・具体的に応募する企業の決定(SaaS業界の営業職に興味があります)
○議題
・書類選考をするために履歴書・職務経歴書のアドバイス・添削
・(応募先が決まれば)想定質問と、おすすめの返答
○不要な項目
・御社のサービス説明
HPで学ばさせていただきました。
下記URLにて、職務経歴書と履歴書を送付いたしますので、ご確認お願いいたします。
・職務経歴書(GoogleスプレッドシートのURL)
・履歴書(GoogleスプレッドシートのURL)
ご覧いただけると分かるのですが、決して綺麗な職歴ではございません。
一人での転職活動に限界を感じておりますので、サポートいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
〇〇
優秀なエージェントなら、事前に送った職務経歴書を見ただけで、あなたに合う転職先をイメージできます。
さらに職務経歴書を送ったら「初回面談の際におすすめの求人一覧を紹介いただけますか?」とリクエストするのもいいです。
これらのアクションを起こすことで、面談する前から好印象を与えることができ、エージェントが本気になってくれますよ!
転職エージェントのハズレ担当者を避けるテクニック
大手のエージェントなら安心して利用できる!
と思われがちですが、そんなことはありません。
大手のエージェントでも担当者によって対応が全然ちがいます。
「親ガチャ」「環境ガチャ」と同じく、転職エージェントにも「担当者ガチャ」があります。
とはいえ転職は人生を左右するビックイベント。「ガチャだから仕方ない」と諦めるわけにはいきません。
では少しでも、優秀な人に担当してもらうにはどうすればいいのか。
具体的な方法をお伝えします。
転職エージェントのスタッフ一覧をチェックしてみる
転職エージェントのサイトを開くと、ほとんどのエージェントにスタッフ一覧ページがあり、スタッフの経歴やメッセージが記載されています。
もし、あなたがSaaS業界に転職したいと考えているなら、SaaS業界に精通しているエージェントのサイトをチェックしてみてください。
あなたの経歴に似ている人や、目指したいキャリアを歩んでいる人がいるはずです。
そして担当してもらいたいスタッフを見つけたら、登録ページの「備考欄」に以下のコメントを添えてみましょう。
- 〇〇さんのご経歴を拝見し、ぜひ担当していただきたいと思って登録しました。
- 〇〇さんのコメントを拝見し転職を決意しました。ご担当いただけないでしょうか?
必ず指名できるわけではありませんが、やる価値は十分にあります。
仮に指名したスタッフが担当してくれなくても、エージェントにはあなたの本気度が伝わるからです。
本気度が伝われば、面接対策や企業分析のフォローといったリクエストも通りやすくなります。
多くの求職者がやらない、わずかな工夫をするだけで、エージェントのやる気スイッチを押せます。
面接後の報告をすればエージェントに優遇される
エージェントを使って面接をすると、面接後の報告を求められる場合があります。
具体的には次の項目を報告してほしいと依頼されることが多いです。
- 面接日時
- 面接官の役所や人数
- 質問と回答
- 面接をして志望度は変わったか?
これらの項目をエージェントから聞かれても返答しない人が多いのですが、かなりもったいないです。
なぜならエージェントにとって「役立つ人」になれれば、特別待遇を受けられる存在になるからです。
以下の表に必要な項目をうめて、エージェントに報告するだけでOKです。
〇〇株式会社 | 1次面接(●月●日実施) | 2次面接(●月●日実施) | 最終面接(●月●日実施) |
面接官 | (1)1人目 ●部署 ●役職 (2)2人目 ●部署 ●役職 (3)3人目 ●部署 ●役職 | (1)1人目 ●部署 ●役職 (2)2人目 ●部署 ●役職 (3)3人目 ●部署 ●役職 | (1)1人目 ●部署 ●役職 (2)2人目 ●部署 ●役職 (3)3人目 ●部署 ●役職 |
質問と回答 | Q:志望動機を教えてください | Q: | Q: |
A:貴社のプロダクトをより多くの人に届けたいと思ったから。 | A: | A: | |
Q: | Q: | Q: | |
A: | A: | A: | |
Q: | Q: | Q: | |
A: | A: | A: | |
Q: | Q: | Q: | |
A: | A: | A: | |
Q: | Q: | Q: | |
A: | A: | A: | |
Q: | Q: | Q: | |
A: | A: | A: | |
Q: | Q: | Q: | |
A: | A: | A: | |
面接を終えて 志望度は変わったか? | 志望度の変化:上がった | 志望意欲の変化: | 志望意欲の変化: |
理由:現場の声を聞けて、実際に働いている姿がイメージできた。 | 理由: | 理由: | |
聞きたかったこと | 先輩社員のキャリアパス | ||
表を埋めると、今後の面接対策にも活かせるので一石二鳥です。
ほんのわずかな一手間が、エージェントを本気にさせるので、ぜひトライしてみてくださいね。
内定をもらったら「オファー面談」をお願いする
内定をもらったけど、本当にこの会社に入社していいのかな?
このように悩む人は多いです。
こうした不安を消すには、内定後にエージェントを通じてオファー面談を申し込んでみるといいです。
具体的には、以下3つのオファー面談をするのが良いです。
- 人事など勤務条件に詳しい人
- 現場の同僚
- 上司になるであろう人
それぞれのオファー面談で確認しておくべきことは以下の通りです。
人事など勤務条件に詳しい人
人事へのオファー面談で確認しておくべき点は次の3点です。
- 今回採用された理由
- 期待されている成果
- あなたが気になる勤務条件
- 有給取得率、残業時間、リモートワークの有無、賞与の支給実績
疑いの姿勢で質問してしまうと、「面倒な人に内定を出してしまった」と入社してから周りの目が厳しくなります。
あくまでも『御社で成果を出すために安心して働きたい。だから教えて欲しい』と相手にメリットがあると思われる聞き方を心がけましょう!
現場の同僚
現場の同僚に聞いておくべきは、入社してからの働き方です。
具体的には入社後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の業務内容を聞いておきましょう。
ただ聞くのではなく、自分の考えも伝えると、円滑なコミュニケーションがしやすいです。
こちらの注意点も人事へのオファー面談と同じで、相手を疑いの目で見るのではなく、一緒に働く仲間として献身的な姿勢を見せるようにしましょう。
上司になるであろう人
上司へのオファー面談では、以下の点をチェックしておくといいです。
- 転職してきた人で活躍している人の共通点
- 転職してきた人で苦労している人の共通点
- 入社後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月はどんな仕事、成果を期待されているか
- (自分の考えも伝える)
人事が作った求人票に書かれている「求める人物像」と現場が求める人物像は違うことがあります。
オファー面談では、求められている仕事と成果のすり合わせを意識するのが良いです。
まとめ
ステップ3では転職エージェントの使い方を解説しました。
ここまで解説したステップ1〜3の内容を実践していただければ、内定を獲得できます。
無事に第一志望の企業から内定を獲得できたら、次は「実績づくり」のフェーズです。
実績を作れば、転職活動を有利に進めることができ、理想の職場に近づくことができます。
とはいえ社内MVPのような実績は不要です。
ステップ4では、転職活動で評価される実績の作り方を解説しています。
それではステップ4でお会いしましょう!
訳あり転職を成功させる5ステップ
- 学歴やスキルのない人が転職を成功させるには?
- ブラック企業を見抜く方法
- 伸びている業界リスト
- 「成果」や「実績」より大切なのは「再現性」
- 大企業出身者に勝つ方法
- 転職エージェントが支援したくなる人の特徴
- 転職エージェントを味方につけるテクニック
- 転職市場で求められる人材になる実績の作り方
- 社内MVPよりも目指すべきもの
- ブサメンの僕が垢抜けた方法