ホテル業界はやめとけ!11の理由と対処法を元ホテルマンが解説

ホテル業界はやめとけって本当かな??

このようなお悩みにお答えしていきます。

はじめまして、元ホテルマンのゆうやです。

僕は4ヶ月だけホテルマンとして勤務していましたが、仕事量と給料が見合わないと感じて退職しました。

今回はこのような経験のある僕が、ホテル業界はやめとけと言われる理由を解説していきます。

ホテル業界に興味のある人や、現在ホテル業界で働いている方はぜひ参考になさってください。

目次

ホテル業界はやめとけと言われる11の理由

ホテル業界はやめとけと言われる11の理由は以下の通りです。

順に説明していきます。

キャリアの選択肢が少ない

ホテル業界で働いていると、キャリアの選択肢が少なくなります。

たとえば営業職とホテルマンのキャリアの選択肢を比較してみましょう。

職種ホテルマン営業職
身に付くスキル接客や調理経験新規開拓
既存顧客との関係構築
転職先接客業や調理業界あらゆる業界

ご覧のようにホテルマンは転職先の選択肢が少ないです。

一生ホテル業界で生きていく覚悟があるならいいですが、人生はいつ何が起こるかわかりません。

選択肢は多いに越したことはないです。

なのでホテル業界に強いこだわりのない人は、「ホテル業界はやめとけ」と忠告しておきます。

不規則な勤務で心身に不調をきたす

ホテル業界の多くは、「中抜け勤務」を採用しています。

中抜け勤務とは、『朝の6時〜9時まで働いて17時まで休憩。そこから22時まで働く』ような働き方のことを言います。

この働き方のデメリットは、睡眠の質が低下すること。

仮に22時に仕事が終わったとして、お風呂や食事をすませると0時をすぎることはザラです。

そして減った睡眠時間をおぎなうため、中抜けで昼寝をすると夜眠れずに生活リズムが乱れます。

毎日中抜けできる人はいいですが、場合によっては中抜きのない日もあり、この結果、体内時計が狂って心身の不調につながります。

ちなみに体内時計が狂うと、時差ボケのような症状になり、主に次のような症状が起こります。

  • 頭がボーッとする
  • 食欲が湧かない
  • 寝たい時に寝れない

業界的に年収が低い

こちらは業界別の40代平均年収を示したグラフです。

出典:企業選びで年収が変わる?同じ業界内でも異なる給与の実態

全業界の平均年収621万円に対し「ホテル業界」は491万円です。

ホテル業界と全業界の平均年収には、100万円以上の差があることがわかっています。

お金が全てではありませんが、お金がないと生活できないのも事実。

またホテル業界は労働量のわりに低年収ですから、「割に合わない」と感じる人も多く、離職率が高いのも特徴です。

学歴不問で就職できることが多い

ホテル業界は学歴不問で就職できるのがメリットでもあり、デメリットでもあります。

学歴不問で採用してしまうと、礼儀やマナーもロクにできない若者が入社してくることが度々あります。

というのもホテル業界は深刻な人手不足。

帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2023年1月)」によれば約5割のホテル・宿泊関連企業が人手不足を感じていると回答しています。

つまりホテル業界は喉から手が出るほど人が欲しいのです。こうした背景から礼儀やマナーもロクにできない若者でも採用するわけです。

僕が勤めていたホテルでは、会社の備品を勝手に持ち出したり、社宅をゴミ屋敷にする23歳がいてかなり迷惑でした。

離職率が全業界でワースト1位

厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」によれば、宿泊業・飲食サービス業の令和3年における入職率は23.8%で離職率は25.6%。

入社する人よりも退職する人の方が多い状況です。

ちなみにこの数字は全業界の中でワースト1位

1位以下のランキングは以下の通りです。仕事を選ぶ際の参考になさってください。

1位宿泊業・飲食サービス業25.6%
2位生活関連サービス業・娯楽業22.3%
3位サービス業(ほかに分類されないもの)18.7%
4位不動産業・物品賃貸業11.4%
5位運輸業11.5%
6位製造業9.7%

残業時間が多い

ホテルの多くは365日24時間営業しているのもかかわらず人手不足なので、1人あたりの仕事量が膨大です。

さらにゴールデンウィークやお盆、年末年始といった繁忙期には多くの人がホテルを利用するため、毎日のように残業が発生します。

令和5年就労条件総合調査の概況によれば、1企業の週所定労働時間は、「宿泊業、飲食サービス業」の39時間35分が最も長いことがわかっています。

休日が少ない

厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」によれば、宿泊業、飲食サービス業の年間休日は97.1%で最も少ないです。

1位の「情報通信業」「学術研究、専門・技術サービス業」は118.8日なので、宿泊業とは20日以上の差があります。

スクロールできます
順位業種年間休日の
平均日数
1情報通信業118.8日
1学術研究、専門・技術サービス業118.8日
3金融業、保険業118.4日
4電気・ガス・熱供給・水道業116.8日
5教育、学習支援業112.7日
6製造業111.4日
7複合サービス事業110.4日
8不動産業、物品賃貸業109.6日
9医療、福祉109.4日
10サービス業(他に分類されないもの)109.0日
11卸売業、小売業105.7日
12生活関連サービス業、娯楽業104.6日
13建設業104.0日
14鉱業、採石業、砂利採取業103.8日
15運輸業、郵便業100.3日
16宿泊業、飲食サービス業97.1日
※出典:厚生労働省「平成30年就労条件総合調査」

有給取得率が低い

有給取得率の低さも、僕がホテル業界はやめとけと言う理由の1つです。

ホテル業界の有休取得率が低い理由は人手不足です。

厚生労働省「令和4年就労条件総合調査の概況」によれば、宿泊業・飲食サービス業の有給休暇取得状況、平均取得率は44.3%でワースト1位です。

令和5年就労条件総合調査の概況を見ると49.1%まで上がっていますが、これでも最下位です。

給料が低くて残業も多い、さらに有給も取れないんだから、やっぱりホテル業は辞めた方がいいと思います。

閉鎖的な人間関係

閉鎖的な人間関係も、僕がホテル業界をやめとけと言う理由の1つです。

ビジネスホテルを除けば、ホテルは基本的にリゾート地にあります。

このためプライベートで外を歩いていると、社内の人と出くわすことも多いです。

仕事面でも部門が細分化されているため、人間関係のいざこざが起こりやすいです。

たとえば調理部門と配膳部門が「犬猿の仲」なんてのはよくあること。

こうした面倒な人間関係に巻き込まれたくないなら、ホテル業界はやめておいた方がいいです。

需要が増えているのに供給が間に合っていない

コロナが落ち着いて外国人観光客は増えていますが、ホテル業界の人材は流出し続けています。

このため需要に対して供給が間に合っておらず、1人あたりの労働量が増え続けています。

さらに離職者が増えると言う負のサイクルに陥っています。

このような現状のホテル業界に飛び込むのは、まさに「飛んで火に入る夏の虫」

ホテル業界の仕事は素晴らしい仕事ですが、1度しかない自分の人生をホテル業界に預けるのはリスクが高すぎます。

立ちっぱなしで腰痛など体の悩みを抱える

ホテル業界はバックオフィスを除けば、基本的に立ちっぱなしです。

立ちっぱなしだと、上半身を支える腰に負担がかかり、腰痛の原因になります。

僕が働いていたホテルでも、ヘルニアを患っている従業員が何人かいました。

ヘルニアだけでなく、膝や関節の痛みに悩まされる人もいるので、体調面に不安のある人はホテル業界で働くのはやめた方がいいでしょう。

ホテル業界をやめたいと思ったらすべき4つのこと

ホテル業界をやめたいと思ったらすべき4つのことは次のとおり。

  • バックオフィス業務に従事する
  • 出世して管理職になる
  • 営業職に転職する
  • 転職エージェントと面談してみる

順に解説していきます。

バックオフィス業務に従事する

ホテル業界を辞めたいと思ったら、部署の異動を願い出てバックオフィス業務に従事するといいでしょう。

バックオフィスとは経理、会計、総務、人事、生産管理のような、直接お客さんと接点を持たない仕事を指します。

バックオフィスでキャリアを積めば、業界問わず働けるため年収や待遇をアップさせやすいです。

たとえばホテル業界からIT業界のように伸びている業界に転職すれば、仕事内容は同じなのにホテル業界で働いていたときようりも年収や待遇が良くなります。

出世して管理職になる

出世して管理職になれば、他業界でも活かせる経験・スキルが身につきます。

現実的に今すぐの出世は難しいですが、出世するつもりで仕事に取りくめばスキルアップにつながり、市場価値も上がっていきます。

転職市場は「学歴」ではなく「実績」が評価されるので、学歴やスキルのない人でも、今の仕事を頑張れば新卒で入社できなかった会社に入れる可能性があります。

僕自身、5度の転職を経て大企業に転職していますし、僕の知人も高卒で中小企業から大企業に転職しています。

高卒だったり経歴に自信のない人が、希望の職場に入社する方法はこちらで解説しているので、参考にしてみてください。

営業職に転職する

ホテル業界を辞めたいと思ったら、営業職に転職するのも1つの手です。向き不向きはありますが、未経験でも入社でき、キャリアアップしやすいです。

特に保険や金融、人材のような無形商材でキャリアを積み上げると、営業職としてのスキルがアップし、その後のキャリアアップに役立ちます。

僕の知人には「人材業界」から『ソフトウェア業界』に転職し、年収を150万円アップさせて人がいます。

僕自身も、商社からSaaS業界の営業に転職し、29歳で年収700万円に到達できました。

営業は向き不向きはあるものの、未経験から入社でき、その後のキャリアアップも見込めるという点では、かなりオススメです。

とはいえ営業職を募集している企業は山ほどあり、中には従業員を捨て駒のように利用する企業もあります。

なので営業職を目指すなら、ブラック企業を見分けられる知識を身につけておくことが大切です。

ブラック企業を見抜くための全知識はこちらの記事にまとめているので、参考にしてみてください。

転職エージェントと面談してみる

ホテル業界を辞めたいと思ったら、転職エージェントと面談してみるのもいいです。

転職エージェントは転職を決意した人だけでなく、転職を迷っている人でも利用できます。

悪徳エージェントは強引に転職させようとしますが、優良エージェントは求職者が最善の選択をできるようサポートしてくれます。

また過去の経歴や職歴に合わせて、あなたにマッチした求人を紹介してくれるので、1人で転職活動するよりも内定率が高いです。

転職エージェントを有効利用する方法おすすめのエージェントはこちらを参考にしてみてください。

まとめ:3年後のキャリアから逆算して行動をしよう

今回は、僕が「ホテル業界はやめとけ」と主張する理由と実体験をまとめました。

理由は以下の11個でした。

以上の理由から、ホテル業界の仕事がよほど好きでなければ、ホテル業界で働くのはやめとけとお伝えしました。

ホテル業界で培ったホスピタリティやトークスキルは、転職で有利になります。

ぜひこの機会に異業種への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

というわけで今回は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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