やばい会社に入ってしまった人がキャリアを立て直すたった1つの方法
この記事は、やばい会社に入ってしまった人に向けて書いています。
ここで言う「やばい会社」とは以下のような会社を指します。
- 残業時間が80時間/月を超えている
- 有給を取得できない
- 年間休日104日以下
- ハラスメントが横行している
- 3年後離職率が30%を超えている
- 休職する人が多い
- 求人票の記載と業務内容が違う
- 休日出勤が当たり前
- 社内行事は強制参加
もし上記のような会社で働いている人は、この記事がお役に立つはずです。
やばい会社に入ってしまった人がキャリアを立て直すたった1つの方法
やばい会社に入ってしまった人がキャリアを立て直すたった1つの方法は「転職」です。
自分1人の力で会社を変えようとするのは無理です。
労基に駆け込んでも、会社に処罰を科されるだけで、あなたの待遇が改善される可能性は低い。
相手を変えようとしても疲れるだけなので、自分を変えたほうが良いです。
「転職なんて怖い」「自分にはスキルもないし転職なんて無理」「まだ3年働いてないし…」と思うかもしれませんが、転職のコツを押さえれば問題ありません。
では「転職のコツ」とは一体なんなのか、わかりやすく説明していきます。
やばい会社に入ってしまった人が転職を成功させる方法を5ステップで解説
やばい会社に入ってしまった人は、以下のステップで転職活動すると良いです。
1つずつ掘り下げて解説していきます。。
ステップ①ブラック企業の見抜き方を知る
ブラック企業を見抜くポイント知っていますか?
人それぞれ何をブラックと判断するかは異なりますが、一般的には次のような企業をブラックと言います。
- 月の残業時間が80時間以上
- 3年後離職率が30%を超えている
- 『労働基準関係法令違反に係る公表事案』に掲載されている
- 口コミが悪い
残業時間を調べるには転職会議のような口コミサイトを利用したり、OB・OGに聞く、内定後にオファー面談をお願いして、実際に働いている社員に話を聞く、夜に電話をしてみるといった方法があります。
3年後の離職率を調べる方法は、上場企業と中小企業で異なります。
上場企業なら金融庁の「EDINET」で有価証券を調べるとチェックできます。
EDINETを使って3年後離職率を調べる方法は以下のとおりです。
中小企業の場合は、「就職四季報 優良・中堅企業版」でチェックできます。
あとは「労働基準関係法令違反に係る公表事案」と検索すると、労基法に違反した企業がチェックできます。
気になる企業を見つけたら、応募する前にチェックしておくといいです。
ただし「労働基準関係法令違反に係る公表事案」は1年経つと削除されるため、過去の違反はチェックできません。
ステップ②選考を受ける会社を1〜3社に絞って対策を練る
ステップ①でブラック企業とホワイト企業の選別ができたら、選考を受けたい企業を1〜3社に絞ります。
エージェントの中には「最低でも20社は受けましょう!」と言ってくるエージェントもありますが、それはエージェントの勝手な都合です。
エージェントは僕たちを企業に紹介した手数料で成り立っているビジネスなので、こうした発言をします。
大量にエントリーしてしまうと、選考対策が疎かになってしまい、かえって選考通過率を下げてしまいます。
それに、行きたいと思えない企業の選考を受けても選考対策に気分が乗らないので、企業と僕らお互いにマイナスです。
なので選考を受けたい企業は1〜3社に絞って選考対策した方がいいです。
万が一選考で不採用になっても、再び選考を受けられるので安心してください。
高卒からデロイトトーマツに転職し、30代で年収1,000万円になった山下良輔さんは、3度目の正直で転職を成功させています。
ステップ③経歴に傷がある人の転職に強いエージェントを利用する
ステップ②では選考を受けたい企業を1〜3社に絞ることの重要性を説明しました。
自分で直接応募してもいいのですが、選考通過率を高めるためにはエージェント経由での応募をおすすめします。
なぜならエージェントのなかには、「面接の質問・解答集」を用意しているエージェントがあるからです。
いわば「面接の攻略本」です。これがあるのとないのとでは、選考通過率も大きく変わります。
また書類選考においても、志望企業に刺さりやすいアピール方法を教えてくれため、選考通過率がアップします。
以上の理由から、転職エージェントを味方につければ転職成功したも同然です。
ステップ④入社した企業で実績を作る
ステップ①〜③を実践し、希望の企業から内定を獲得できたら、次は実績を作っていきます。
ここで言う実績とは、『営業成績トップ』のような輝かしい実績は不要です。
- 「新規顧客を1件開拓した」
- 「経費を20%削減した」
- 「残業時間を10時間削減した」
- 「職場の労働環境を改善し離職率を下げた」
これらの実績でも、「再現性」をアピールできれば問題ありません。
「再現性」とは、環境が変わっても同じパフォーマンスを出せる力のことを言います。
「営業成績トップ」という実績だけでは再現性が低く、『運が良かっただけでは?』と思われてしまい、採用を見送られることもあります。
地味な成果でも、自分なりに課題を設定し、課題に対して行った工夫を言語化できれば、再現性が高いと判断され、内定につながります。
地味な成果でも転職活動の武器になるのかな??
と不安に思っている人も「物はいいよう」なので自信を持ってOKです!
より詳しく実績のアピール方法を知りたい方はこちらの記事がおすすめです。
ステップ⑤実績を武器に転職活動する
転職先の会社で実績を作ったら、その実績を武器に転職活動をしていきます。
この①〜⑤のステップを何回か繰り返すことで、やばい会社に入ってしまった人でもキャリアを立て直すことができます。
ちなみに僕の経歴は以下のとおりです。無職を1年経験していますが、現在は29歳で年収700万円を突破しました。
年月 | 2017年4月~9月 | 2017年10月~2019年7月 | 2019年8月~10月 | 2019年11月~3月 | 2020年4月~2022年6月 | 2021年6月〜2024年5月 | 2024年5月 |
年齢 | 22歳 | 22歳〜24歳 | 25歳 | 25歳 | 26歳 | 26歳〜29歳 | 29歳 |
職種 | フリーター | 警察官 | 工場勤務 | 接客業 リゾートバイト | 無職 | 営業 | 営業 |
年収 | 102万円 | 400万円 | 240万円 | 300万円 | 0円 | 330万円→600万円 | 750万円 |
仕事内容 | カラオケまねきねこ | 交番勤務 | 配管工事など | ||||
転職理由 | 公務員試験に受かった | 激務で体調を壊した | 上京資金を貯めたい | 上京したい | 年収を上げたい |
より詳しく僕のことを知りたい方はこちらの記事からどうぞ。
【注意】やばい会社に入ってしまった人は一発逆転を狙ってはいけない
やばい会社に入った人は「今すぐ転職したい!!」と、転職を焦りがちです。
しかし焦って転職活動すると、今の会社から抜け出すことが目的になってしまい、転職を失敗をしやすいです。
結果的に今より経歴を傷をつけてしまい、負のループに突入します。
こうなると転職のハードルが上がり、取り返しのつかないことになるので要注意です。
転職活動する余裕のない人は休職や有給の使用も検討する
精神的にキツくて転職どころではない人は、休職や有給を取得して転職活動してはいかがでしょうか。
休職すると転職活動が不利になるのでは?と思うかもしれませんが、理由をきちんと説明できれば問題ありません。
僕も1年ほど休職していましたが、問題なく転職できています。
退職してから転職活動するのはおすすめしない
退職してから転職活動するのは辞めた方がいいです。
僕は1度だけ仕事を辞めてから転職活動したのですが、大失敗しています。
仕事を辞めた最初の2週間は、1日に6件の面談をこなし、充実した転職活動を送っていたのですが、日が経つごとに不安になり、内定獲得を焦ってしまいました。
このとき内定をもらった企業は3ヶ月で退職しています。
早期退職につながった原因は、転職の目的が「内定をもらうこと」になっていたからです。
「内定をもらえればどこでもいい」というスタンスで転職活動したことが、早期退職を招きました。
この経験から、転職活動を成功させるには「心の余裕」も大切な要素だと痛感しましたね。
それでも仕事を辞めてから転職活動したいなら、安定収入の確保だけはしておきましょう。
たとえば失業給付を2年6ヶ月もらう手続きをしておけば、退職後も安心して生活できます。
そのほかにも日本には様々な公的制度があるので、退職を検討している人は以下の記事をチェックしておくといいでしょう。
退職代行を使う必要はない
最近では、退職代行を使う人が増えていますが、退職代行を使わなくても、人事部宛に配達記録郵便で退職通知を送れば、2週間後に100%退職できます。
ただし有給が残っており、使い切ってから辞めたいとお考えの人は、退職代行を使って辞めるといいでしょう。
退職代行に依頼すれば、申し込んだ当日から出社せずに済みますし、残っていた有給も消化できます。
まとめ
今回は、やばい会社に入ってしまった人がキャリアを立て直す方法を解説しました。
以下のステップを1つずつクリアしていけば、確実にキャリアを立て直せます。
というわけで今回は以上です!